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CabaretM1

官能小説家、深志美由紀の日記

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不思議な話

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夏なので、京都にからんだ不思議な話。の続き。



京都は今の父の実家で、父の兄弟に、ちょっと資産家のおうちがあるのです。

つまり結構お金持ち…おうちに剥製部屋があったりする……。


で、子供の頃姉妹だけでそこに泊めてもらったことがあるのですが。



そのおうちは結構、家中にずらーっと仏像やら大黒さんやらのありがたい彫刻とかが飾ってあって、毎日きれいに磨かれて話しかけられてたりするのね。

ふつうそういうのがたくさんあると場がごちゃごちゃしたイメージですが、なにしろおうちが広くてきれいでちゃんとお手入れされてるもんだからただ高級感だけが漂っております。

で、そのうちには座敷童がいるとまことしやかに囁かれているという……。


とにかくなんかありがたい家なんですよ。



で、そのおうちに泊まった夜。

今から二十年以上前です。


深夜ふと目覚めると、なにやら、小さな音で遠く宴会が行われているのが聞こえました。

イメージとしては、本人達はどんちゃん騒ぎで騒いでいるんだけど、音源全体のボリュームをぎゅーっと絞った感じ。

微かに、でもはっきりと。

隣の部屋で小さくラジオでも聞いてるみたいに。


楽しそうな酒席です。

男の人たちの騒ぎ声に、女性が一人。彼女が時折、高くてきれいな声で歌うと場はさらに盛り上がります。


目を開くと近くに電子時計があって、深夜の0時頃でした。



そこからそのどんちゃん騒ぎを聞きながら、うつらうつら……

ふと目を開けると数時間後。

まだ宴会は続いています。


時計を確認すると、確かに数時間たっています。


これはおかしい、と私は思いました。

最初は隣の部屋でラジオでも聞いているのかと思ったんですが、それにしては内容があまりに無意味です。

アナウンスも司会もなく、ただ宴席。何を喋っているかは分かりません。

ただ楽しそうに、宴は続いています。時折美しいソプラノで女性が歌います。


家族ではありえません。その家に、その時大人は二人だけ。

隣の家の音が聞こえているような遠さでもありません。空間の距離は感じないのです。

まるですぐそばの枕元で、小さな人たちが騒いでいるような……そんな感じ。


私はちょっと怖くなりました。

絶対に夢ではないと、寝返りを打ちながら何度も確認しました。


眠れず、それでもうつらうつらしながら、目覚めるたびに時計を観ました。

時間のたつのがとても遅かった。

十分後、三十分後、一時間後、何度起きても小さく賑やかな声が聞こえます。

いくらラジオだって、テレビだって、こんなに長く同じ番組を流しているわけがありません。

それに何かの放送にしてはあまりに意味がないのです。ただ、まとまりなく人々が騒いでいるだけなんだから。



結局空の明るくなってきた朝の5時頃まで、宴会は続いたのです。

そこで一度深く寝入ってしまい、目が覚めるとすっかり日が昇って、部屋はしんと静かになっていました。



起き上がって枕元をふと見ると、床の間に、宝船が飾ってありました。

七福神には女神様が一人。


こりゃ出来すぎだろ、と幼心に苦笑いしたのを覚えています。




で、今回そこの伯母ちゃんに久々に会って、その話をしてみたのね。

そしたらおばさん、にやりと笑って、「いや、あるかもしれんなあ。ウチの嫁もそんなん聞いた言うてたわ」だって。


未だに、そのおうちには神様がいるのかもしれないなあと、ちょっと本気で思ってる。




ちょっと不思議なお話でした。

そんなに怖くはなかったんだけどね。絶対夢じゃないって、何度も確認したのだけは凄く覚えてるんだよなあ。



ちなみにその時、剥製部屋やら観光やらで24枚くらいのスナップ写真を撮ってもらったのですが、「現像して神奈川に送るね~」と言われて待つこと一ヶ月。

全ての写真がA4以上のパネルになって送られてきたのが一番べっくらこいたよ!!


お、お金持ちってすごい。(結局それが感想かw)




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