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官能小説家、深志美由紀の日記

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さがしもの

角田光代さんの「さがしもの」読了。

本にまつわる短編集。


読み終わってから、自分のあらゆる本との出会いがあれこれと思い浮かんで、とにかく誰かに話したいような想いに駆られました。

私が生まれて初めて本を意識したのは三歳か四歳くらい、世界の童話全集みたいな何冊ものセットで、なんと朗読のカセットまで付いていて、「お子様の情操教育に」などと押し売る訪問販売に根負けた母が高額なローンを組んで買ったものだった。
あきらかに騙されています。
ちなみに、我が家にはその他に絵本なんかはなかった(絵本を読み聞かせる文化がなかったのだ)。

母は最近になり、私が作家なる職業についたのを見て「あの時私が騙されたお陰だわね!」と少し嬉しそうです。

んなわけあるかーと思ったけど、もしかしたら、その通りなのかもともちょっと思う。

ハーメルンの笛吹き、大きなかぶ、金のタマゴを産むニワトリ、ジャックと豆の木…確かにその時、その本は私にとって世界への扉でした。

そんなんでもなきゃ絵本とか揃えることもなかったろうし、騙されてくれてありがとうお母さん(笑)。


人生の分岐点ともいうべき本はいくつかあります。
私も誰かの分岐点になりたいと、強く思った衝動を忘れずにいたい。

| もばいる | 18:17 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

1. 無題

今や有名すぎて名前を出すのが恥ずかしいという残念な状況ではありますが、わたしは中学一年の時に読んだ「ノルウェイの森」が読書体験の(児童文学から文学へのステップアップという意味での)分岐点でした。
あの衝撃はずっと忘れないんだろうと思います。
みゆきさんにとっての「あの時のあの一冊」も是非どこかで教えてほしいです。

| 花火 the flostedlily. | 2011/09/08 20:07 | URL | ≫ EDIT

2. Re:無題

>花火 the flostedlily.さん
お、ハナさんは春樹派ですねw

よく考えると別に全然比較するものでもないんだけれども、ハマるのが龍か春樹かで、その後の青春に大きく影響するように思えます。
ちなみに私は龍さんからでした、中学一年。

文学の一冊目はなんだったかなあ。それまでもいろいろ読んでいたハズなんだけどあまり覚えていない、ということはやっぱり「限りなく透明に近いブルー」なのかな。
山田詠美さんとかのほうが、早かった気もするけど。

これについてはぜひお会いする機会に、じっくり語り合いましょう。

| 深志美由紀(みゆきみゆき) | 2011/09/15 01:00 | URL | ≫ EDIT















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