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官能小説家、深志美由紀の日記

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ODYSSEY IN THE SKY WITH DENPA

今私はどうしようもなく泣いている。


というのは、永野のりこさんの「電波オデッセイ」という漫画を読んでいるから!




祝「電波オデッセイ」復刊!永野のりこロングインタビュー http://natalie.mu/comic/news/44476




というわけで、「くらやみを照らすひとすじのあかり」永野のりこさんの「電波オデッセイ」が12年の時を経て晴れて復刊でございます!

と言ってもまだ発売してないんだけれども!

書き下ろし付き新創刊全3巻が、2月下旬から次々発売になるのだーよー、うおおおお。


ナガノ先生と言えばその昔、「GOD SAVE THE すげこまくん!」という漫画をヤングマガジンにて連載していた(私のブログでも紹介したことがあります「屋根裏の君。 」)漫画家さんなのですが、そのナガノ先生の作品の中でも最高傑作と言われている「電波オデッセイ」。

全四巻が発売されているのですが出版社のもろもろの事情で四巻が出て直ぐに廃刊になってしまい、中古市場でも四巻だけがものすごく高騰している作品なのです。



もうねー

これはねー、すごいのよ。


ほんとに、ほんとに、私はこれを読むたびに泣いてしまう。いまだに。


世の中の全ての「中二病」を患ったことのあるみなさんに、そして現在思春期の青少年に読んで欲しい逸品です。

ちょっと作風が「電波」なので、好き嫌いは分かれるとは思うんだけどもね!



物語の主人公は中学二年生の女の子。

どんぞこの暗闇で「死んでしまいたい」と思っているところに、突如宇宙からの「電波(オデッセイ)」を受信して「自分は地球に旅行にやってきてるだけなんだ!」と悟り、人生の「オミヤゲ」を探そうと奮闘するものがたり。


「電波」とかいうともうアレだし作品自体は全体的にギャグタッチなんですが、物凄く重いテーマなんですよ。

これがまた、ヒロインのどんぞこっぷりがとんでもない。

思春期のまっただなかにして、父親は蒸発、母親は帰ってこない、どうしようもない貧乏のうえ子供の頃性的な犯罪に合っていてそれが学校中のうわさになっているという(これははっきりとは語られないけれど、漠然と表現されている)。

それでも「私がここにいたいと思ったら、それがチケットなんだ」という信念のもと、「生きていこう」と足掻きながら、その過程で彼女はさまざまな思春期の同級生を(無意識に)救っていくのです。


あーーもうこうやって書いてるだけで泣きそう。


太ってる女の子、オタクでガリベンの男の子、病気の女の子、いつでも泣けば済んだ恵まれた女の子。あらゆる立場の多感な少年少女だった「わたしたち」の悩みを、どうしようもなく救いがなかった悩みを、どうしようもないまま乗り越えるすべをなんとか描こうとした物語。



もうねー。

私は子供の頃どっちかっつーとはずれっこだったし、空気も読めなかったし対人もアレだったしバカだったしかわいくなかったし、そういう「みんな以外」だった人間にとっては共感せずにはいられない、そしてどうしようもなく救われる、そんな漫画なんですよ。


ほんとに、思春期の頃はなんにもうまくできないバカだった。

だからと言って孤高なんてかっこいいもんじゃなかった。

「あの子ってちょっとヘンだよね」と陰口を叩かれ、笑われ、見下される、そんな子供だった私にとって、この漫画は「そんな君だっていいんだよ」と手を差し伸べてくれる。そんな存在です。



辛い時にはいつでも読んで救われる。


物語を作るからにはいつかこんなふうに人の心を動かす作品を描きたい、そう思える物語でもあります。


生き辛いあなたにオススメです。ぜひどうぞ。





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