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官能小説家、深志美由紀の日記

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枝野狂想曲

そう言えば、そろそろこんな話題を出してもいいかしら。


最近、わたしのおやじフェチ心をぐりぐりくすぐる人がいる。

それは震災からこっち、大活躍の枝野官房長官。



地震後、夜明けから深夜まで毎日何度も会見するその姿から、ネット上で「いつ寝てるんだ」「お願い寝て」「休んで」と話題が沸騰していた枝野氏。

安定感のある体型、安定感のある喋り、安定感のある福耳、イタリアではとうとう総理大臣と間違われてニュースになったという……。


そろそろ落ち着いた感はありますが、あの非常時のさなか、一時は「枝野さんが会見してるとなんか安心する」と日本中の婦女子が(たぶん)思ったものでした。

かくいう私も彼の喋りに随分癒され、枝野氏の会見見たさにテレビをつけたりもしたものです。



おそらく、冷静な世の男性がたの中には、なんでこのおっさん(失礼)そんなに人気でちゃってんの?と疑問に感じた人もいるのではないでしょうか。

結局原稿読んでるだけじゃんみたいな。

いや、それもまあそうなんですが。


私も自分のこの心理を不思議に思ってよくよく考えた。

余震に津波に原発に、毎日不安で仕方ないこのさなか。

なんか枝野さんが見たい。

なんか枝野さんの声が聴きたい。

なんか枝野さんに「大丈夫」って言ってほしい。


これはねえ、あれですよ。ツイッターでも何度か言いましたが、つまり吊橋効果なんですよ。




特に顕著だったのは、原発についてのあれこれだと思います。

まずニュースで、おそろしい情報が発信される。

建て屋が壊れたとか水素爆発とか……衝撃的な映像、不安を煽る「専門家」の意見、観ている方は不安で不安でたまらなくなるわけです。

そこで数時間、どうなっちゃうの、なんなの、どうしたらいいのとおそれ慄いているところに、あの、安定したお姿の官房長官が現れて、落ち着いた声で分かりやすく、「心配いりませんよ」と説明してくれる。

場合によっては首相の会見で不安になり、長官の会見で安心したりして……(いや、もちろん菅さんもがんばってらっしゃるんだけど)。

極限状態の緊張から緩和。

あの瞬間はまさに冗談でもなんでもなく、生死が掛かっているほどの緊張からの解放。

この場合、それが「ものは言いよう」であったり、もしかしたらもしかして嘘であったり(さすがに嘘ではないと思うけど)、方便であったりしても関係ない。いたずらな不安が取り除かれ、安心が与えられることが肝要。


緊張から緩和、不安から安心、何かひとつ問題が起こるたびに私たちは悲しくなり怖くなり不安を覚え、彼の会見で安心を与えられる。

このあやうげにゆらゆらしたシーソーの感覚を一日に何度も味わえば、そりゃ、「枝野氏=安心」というシナプスが脳内で繋がってもおかしくない。


すげえぜ、もうこれ既にマインドコントロールの域だよ!!!

宗教なんかに応用してるアレを素でやっちゃったわけですね。

そりゃ、みんな、好きになっちゃうわ。私もぶっちゃけ好きだもん。


これが計算だったらすごいけど、まあ、偶然と、ご本人の努力の成し得た結果でしょう……。

(ちなみにここでは、氏の政治家としての手腕の如何や、善悪、是非を論じるつもりはありません。)



それにしても彼は今、日本の父性を一身に背負ってしまった。

この先ことがうまく運んでいい具合に解決するといいけれど、もし何かが失敗した時に責任を被ることは確かなわけで……

まあ、「盲目的に信じてたのに裏切られた!」みたいなことにならないように、私たちもやみくもに妄信することなく、充分ことの本質を見極めてお話を伺わなくてはいけないなあと思う次第でございます。

まあ、良いことも悪いことも、何が起こっても長官だけのせいではないわけですからね……(と庇っちゃう気持ちになる辺りが自分でも若干こわい)。




うーん、やっぱ最終的に弁が立つ人間は一番強いんだなあ。

そんで、非常時に誰かがどっしり構えて落ち着くことでどれだけ人に安心感を与えられるか、たいへん勉強になったなと思いました。

パニックは伝染するし、落ち着きも伝染するからね。



今日はちょっと不謹慎な話題だったかもしれない、ごめんあそばせ。




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| ブログ | 16:51 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

1. 無題

ある意味では、総理大臣よりも総理大臣らしい人ですよね。

| 阿霞 | 2011/03/30 22:24 | URL | ≫ EDIT

2. Re:無題

>阿霞さん
ほぼ、日本中にそのように認識されていると思います。笑。

| 深志美由紀(みゆきみゆき) | 2011/04/02 08:00 | URL | ≫ EDIT















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